アプリのトラッキングの透明性に異を唱える企業に異を唱える

 アップルがiOS14.5から始めたアプリトラッキングの透性について、いろいろな企業から批判が起こっているようである。


 GoogleやFacebookを初め広告で収入を得ている企業は、広告収入に影響が出ると言われているので当然のことである。ある記事によるとiOS14.5の設定で「トラッキングを拒否する人は65%に及ぶ」と言っている企業があるという記事を読んだことがある。


 この記事を読んで思ったことがある。トラッキングを拒否するであろう人が65%に及ぶと思うと答えた企業は、自身がしていることが役に立っていないと言っているのと同じなのではないか?


 ユーザーは、いろいろなHPを見たり検索を日々行なっているが、その情報を企業に提供し、ユーザーが必要としている広告をユーザーに提供するということが、その企業の目的だと思われる。しかし、トラッキングを拒否すると考えている企業は、ユーザーに対して役に立つ広告を提供することができていないと思っているのであろう。


 私自身も、必要な広告が表示されているのであれば、クリックすると思う。しかし、現実は、旅行の予約や商品の購入が決まった後に、それらの広告が表示されるのである。HPを見ていて広告をクリックすることなど、月に1回あるかどうかである。


 また、Googleがやっているアドセンスという事業がある。いわゆる自分のHPに表示している広告をクリックしてもらうと、広告料がHPの運営者に入るというものであるが、一般的にクリックしてもらえる率は、1000分の1と言われている。

 かくいう私もアドセンスをしているが、1年間で振り込まれる金額は、最低金額の8,000円である。


 Googleなどは、アップルがしようとしているアプリトラッキングの透明性について、とやかくいうよりは、広告をクリックしてもらえる率を高くすることに注力する方が良いと思う。

 YouTubeの広告においても同じことで、YouTubeプレミアムに登録すると広告が表示されなくなるというものだが、Google自体が広告がユーザーにとって不必要であると言っているのと同じことではないかと思ってしまう。

 YouTubeを見ようとして始まってしまう広告の中には、面白く興味あるものもかなりあり、スキップボタンを押すことを忘れて、最後まで見てしまう広告はたくさんある。


 要は、ユーザーのためと言ってトラッキングをしていると言ってはいるが、その実は大して役に立っていないのが実情ではないかと思う。


 ユーザーが、トラッキングを拒否しないような、役に立つ仕組みが早く確立されることを望んで仕方ない。

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